パッシブデザイン―2

 

詳しくは、先の「パッシブ建築設計手法事典」を読んでいただきたいが、パッシブデザインに先駆けて「ソーラーハウス」というのが現れたのが1920年とされています。

ソーラーハウスは二つに分けられて、太陽熱利用に機械を介在させるものを「アクティブソーラー」と呼び、
この図のように建築的手法のみで対応しようとしたのが「パッシブソーラー」と分けられる。
やや 杓子定規に言えば、この昨今「パッシブデザイン」でググッれば、320000件ヒットするほどあふれています。
ただ厳密な定義によると、OMソーラーをはじめとする装置を使ったものはアクティブソーラーになりますね。

この図の家は、H4年基準の建物ですが
夏冬いずれにしても、「窓」からの熱の出入りが夏冬とも他の部分にくらべて大きいですね。
冬の場合を見ていただきたいのですが、開口部から全体の48%程の熱が逃げて行っています。
ですが図には出ていない「熱の移動」があります。
開口部からの「日射の侵入」です。

例えば、こんな具合に日射が差し込んだとします。
冬の晴れた日でしたら、南の窓にあたる日射は1m^2あたり
900W、そのうちの80%が室内へ。
東・西は、1m^2あたり560W

これに窓の面積をかけると図の様な値になります。
我が家の電気ストーブは800Wでした。
すると、朝10000Wの熱が自然に供給され、昼には2600Wですからストーブ3台分の熱量が入ってきます。

ですから晴れた日にかぎっては窓では損失がある以上に、大きな
熱供給があります。

実際に、これだけ冬の日当たりをすべての住まい(部屋)で確保するのは難しいかもしれませんし、何より 雨天の場合には 
出ていく一方なのです。

それを考えると、「屋根、壁・床」から出ていく熱は出来るだけ抑えるのはもちろん、窓からの熱損失も減らす工夫が必要なのです。更に、夏は熱を出来るだけ取り入れない工夫が必要です。