MESSAGE
 
■家はミステリー !
 □設計事務所に頼まない理由
 □坪 いくら?
 □雨戸はなんのためにある?
 □美しく 歳をとる家
 □家のイメージ/あなたのお好みは?
 □天井の高さはいくらがよいの?
 □照明は大切なのだ
 □健康住宅って?
■こんな家 欲しい!(設計ドキュメント!)
  □風景に染まる家
  □僕たちの家
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■家はミステリー

■設計事務所に頼まない理由 ■坪いくら
■雨戸はなんのためにある ■美しく歳をとる家
■家のイメージ ■天井の高さはいくらがよいの?
■照明は大切なのだ ■健康住宅って?



□設計事務所に頼まない理由
 
「設計事務所に頼まなかった理由は」といった
アンケートを集めたらどうだろう。
おそらく「設計料がかかるから」が圧倒的1位だろう。
そして、2位は「敷居が高い」「豪邸でないから」あたりか。
「高くなる」「建て主の意見を聞いてくれない」などと
思っている人もけっこういるらしい。
最近では「営業マンが来ないから」も、上位ランクか。
「設計事務所に知り合いがない」も、案外と多いかも。
 
この答えはそう大きくは、違わないと思う。
だとすると「やはりそうだろうな」と「ひとこと云わせて」と、
思いはふたつに分かれる。
 
設計料・・・だけど、一部の業者がいう「当社は無料」
なんて、ことばを本当にみなさん信じているのだろうか。
営業マンや設計部員の給料はどこから出ているのかと、
考えないのだろうか。 私たちにとってはそれが不思議。
 
敷居が高い、豪邸でないから・・・も、よく聞くが
これは、ただ々宣伝不足と大いなる誤解。反省。
 
高くなる・・・将来のことを考え、少しよいものを使っておく、
それが高くなってるように見えることが、あるかも知れないが
ほとんどの設計者はそのあたりを、ちゃんと説明するはずだ。
同じグレードのものであれば、 きちっとした設計図で
見積る方が、 特に最近は安くなるはずだが・・・。

意見を聞いてくれない・・・も大いなる誤解。大半の設計者は
自分の手がけた住まいで、家族の生きいきとした生活を見た時
それまでの苦労がふっとび、充実感を味わうものなのです。
それが個性に裏づけられる以上、建主の意見は重要なのです。
これ迄に、つくったものを見てもらえればれば、一目瞭然かと。
しかし、なんでもかんでもOKというのでは返って不親切。
やはりプロとして正しく答えるのが義務。そのあたりの誤解か。
 
もし営業マンを雇ったとしても、報酬を払えば設計料が残ら
ないと、いったところ。
 
設計事務所をご存じ無い方はホームページで見つけてください
もしくは素敵な家をみつけたら、少し勇気を出して聞いてみて 
ください。「誰が設計したのですか」と。
そしてそこを訪れれば、きっと熱心に相談にのってくれますよ。

もしかして、このメッセージ自体が的外れで1位にランクされたり?
そう思われる方は、ご指摘いただけるとありがたいのだが・・・。



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□坪いくら

住まいをつくるとき、必ず登場することばが「坪あたりいくら」。
これは、坪→1坪→3.3平方米のこと。
「当社は標準仕様で坪○○万です」などと営業マンが、
また建売り住宅の広告などにも価格の横に書いてあったりして
私達はこれを見て「オッこれは安いぞ」と、思ったりします。
これは簡単でわかり安い方法であると同時に、
一方でこの金額のみが一人歩きし、トラブルが起こったり
質の悪い建物を生む要因にもなることもあります。

この仕組みをもう少し考えてみよう
家の価格÷坪数(面積)=坪あたりの金額(坪単価)
例えば価格1800万円の家で面積(坪数)が40坪なら
坪あたり(単価)は 45万円。45坪なら40万円。
この「坪いくら」は高価なものを使えばその分、アップします。
ここのところのお互いの認識のズレが難しくしているようです。
 
ここで重要なことを2つ程。
まず、その根拠となる面積(坪数)とはどの部分を
指しているか、ポーチ、屋根付バルコニー、吹抜け、などが
ある場合はどうなっているのか。
同じ建物でも坪数の捉え方で「坪あたりいくら」が違ってくる。
全体の価格は同じでも、ちょっとしたカラクリで変わるのです。
 
つぎに、使うものがはっきりしてないのに「坪あたりいくら」の
高い安いだけで判断していること。
これは「カニ缶」と「サバ缶」の見分けがつかず、
安い方がイイといってるようなものかも知れません。
(家に使われている材料すべてにグレードがありますよ)

そんな訳で大半の施工者は、その金額を押えて云わざる
を得ない。ともかく土俵に上がらなければどうしようもない。
だけど安くて良いものなんぞ、そうザラにはない。
そこは合理的な設計でカバーできればよいのだろうが、
口でいうほど簡単ではない。
残された手は安い材料を使うしかない。
この流れが悪い商品に繋がる例は、決して珍しいことでなく
一部では、この金額を押さえるためにオプションを多くして、
それがトラブルの原因になっているケースもあるようです。

こういった仕組みに対処する方法は、
使われている材質や大きさをはっきりと明示しておく、
そして、その公平な条件のもとで比較する。
つまり「○○産○g入り、カニ缶○個」と、正確な内容を示す
ことが重要なのです。
賢明な貴方には、すでにその仕組みと、設計図のもつ意味が
おわかりのことでしょう。



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□雨戸はなんのためにある

窓のカタログには(木造の)住宅用サッシたるものがある。
これには、一体型といってサッシに雨戸がセットされている。
この雨戸というもの、けっこう設計者の頭を悩ますことになる。
いや、正確にいうと雨戸を仕舞う戸袋にである。
そこには必ず壁がなくてはならないので、制約も増える。

つぎに意匠上だが、どうも嵩張って外観がスッキリしない。
とくに、先のサッシ戸袋の、ツル々 ペラ々感はいただけない。
メーカーもいろいろ考えるもので、シャッター雨戸と称し
窓の上からガラガラと降りてくる方式のものを出している。
これは引込み雨戸のように戸袋にではなく窓の上に箱がつく
だが、これも気になる人が見れば、目障りなものとしか写
らない。


前おきが長くなったが、雨戸はやはり必要なものだろうか。
一般につける理由としては、台風時の強風や飛来物に対する
防御、そして防犯といったところだろう。
 
ここで疑問がわく。コンクリート造、特に住宅以外の建物には、
ほとんどついていない。
台風時にガラスが割れる確率、それで困るのも同じなのに。

台風時という時、サッシとガラスに分けて考えるのが正しい。
もし雨戸をつけないとする場合、サッシのタワミを心配すると
すれば(住宅用サッシはそう丈夫でないので)ビル用サッシを
採用するのも良いかも知れない。ガラスの割れを心配するなら
強化ガラスという手もある。
 
次に防犯に対して、空き巣ねらいの話し(知人ではないが)に
よると、人目につかない浴室やトイレの窓から侵入するらしい
近頃は時代劇のようには雨戸を外さないのだ。
また、毎夜雨戸を閉める家庭はどのくらいあるものだろうか。
 
こう考えてくると、止めてもよいのではとの意見が強くなる。
事実、当事務所の設計においても止めた例、差込雨戸(別の所
へ仕舞っておき必要時に持ってくる)の例も少なからずある。

それでも大半はつけている。 なんとなく不安なのである。
(当事務所の場合、アレンジした戸袋をつけることが多い)
その人にとって、これは理屈ではなく、心理的な面、
つまり、安心感を求めるウエイトが重いのだ。
 
このように住宅の設計とは、ことばで言い切れない問題を
解きほぐし、 かたちづくっていく作業なのかも知れない。



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□美しく歳をとる家
 
「ちゃんとした家は古くなっても変わらないねえ」
ときたま、こんなうれしいセリフを聞くことがある。
あげ足をとるわけではないが、本当は古くなり変わっている。
あらゆるモノ、年を経ていつか古くなる。
この時、テレビや車なら取り替えることもできるが、
家は簡単にはいかない。なにしろ何千万だ。
 
古いながらも、品位を保った家を見ると心がやすらぐ。
おそらく、手入れも怠っていないのだろう。
そして何よりも愛情をもって使っているのだろう。
 
一般に10〜15年くらいが節目で、補修・美装などをしてる
ようだが、この場合でも,そう多くのお金はかけたくないだろう。
できればそれなりに歳をとるのが望ましい。
 
そう思われる方に、ここで少しだけノウハウを。
一口に言って、素材を最も自然な姿で見せればよい。
素材のままでも耐えられるものは、派手ではないが長持ちする。
特に外部では、色でゴマかした新建材などの多くは、やがて
褪せてくる。基盤がしっかりした素材であれば薄化粧でよいが
そうでない場合は、厚化粧で塗り固めなけばならないのだ。
残された部分があれば、そこだけがよけいに目立って見える。
そうこうするうち、いつの間にか大改修になり費用もかさむ。
 
「それなりに美しく歳をとる家」をお探しなら、できたてを
見るより、かなり経過した住まいを見るのがいい。
どのような住まいが、素材が、年月のなかで、深い味わいと
なっているのか、このあたりを見てほしいのだが・・・。
そうした人が、ほとんどいないのが不思議である。



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□家のイメージ
 
洋風 和風 和洋折衷 モダン ナチュラル メルヘン
トレンディー カジュアル マイルド シック シンプル
シャープ ゴージャス クラシック ダイナミック 骨太
ゆとり 簡素 明るい 暗い 美しい かろやか おちつき
広々 重厚 迫力 知的 普通 合理的 健康的 開放的 
閉鎖的 耐火性 芸術性 機能性 経済性 周辺調和・・・ 
 
さて、貴方のお好みは?



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□天井の高さはいくらがよいの?
 
天井を高くしたいという人がいます。理由を聞くと、なかには
ステイタスの表現として、とらえる人もいるようですが、
大抵の場合、部屋が広くみえ、快適な生活ができそうとのこと。
 
高くすることは、技術的にはたいして難しくはないのですが
(木造などで柱が長くなるためコストアップになったり、
階段の段数が増えることがあるが)その前に少し考えてみよう。
 
はたして高くすれば、広く見えるのだろうか。
確かに部屋の容積は増える。しかし、狭い部屋の場合などでは
高すぎると、井戸の底にいるようで、返って狭く見えたり、
広い部屋の場合、間がぬけて見えたりすることが多いようです。
 
それなら低くすればよいのかと云えば、そうとも云えない。
圧迫感で息苦しくてはいけない。(必ずなるとは限らないが)
「ちょうどイイ」のが良いのです。
そういうと、その高さはいくら?、との声が聞こえそう。
しかし残念ながら決まっていない。一律には決められないのです。
(当社の標準仕様は○○mというのと、ちょうどイイは全然違う)
 
数年前増築した部屋で(2m40cmの高さ)感性豊かな建て主が
「ここはもう少し低い方が、落ちついた部屋になったのでは?」
一方、2階の頭を打ちそうな屋根裏書斎は「ホッとする」と。
これは茶室などがあれほど狭く低い天井であっても、そうは感じず
返って、心地よい部屋になることと同じような現象です。
 
最近これと別の家で、大勢の人が集まっても耐えられるようにと
吹き抜けの広間をつくった。しかし、高さは1階半に押さえた。
もし、この部屋を2階分の高さにしていれば、おそらくこんな
ヒュマンスケールでなく、ただ天井の高い部屋になっていただろう
 
つまり、これらはいかにバランスが重要であるかを物語っています。
ちょうどイイ天井高さの部屋ってのは、用途、そして壁との関係、
窓の高さや位置、仕上げなどによって変わるものなのです。
当然、目線の位置や、建て主のイメージも重要な手がかりです。
 
そう、ただ天井の高さだけを唱えてもイイ部屋にはならない。
空間って、けっこうデリケートでミステリアスなものなんです。



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□照明は大切なのだ

「最近の住宅では、みんな鼻の下にヒゲをつけている」と、
天井に取りつけられた、単一照明からの灯りを嘆いたのは、
住宅設計の名人、故吉村順三先生。これでは鼻の影で、
せっかくの美人の奥様が台無しというわけ。
 
このことばの裏にあるように、テクノロジー面では優れている
私たちの住まいも、こと灯りの感性にかけては貧しい。
これでまで育ってきた住まいのなかで、自然の明かりや影と、
上手くつき合ってきた歴史があるはずなのに・・・。
 
たまに照明器具について相談をうけることがある。
昨今の住宅は「器具は別途工事」というのがほとんどらしい。
空間と照明は切り離せないといってる私達には考えられない
ことだが、そんなところにも、原因の一端があるのかも。
 
それはさておき、相談を受ける際、好みを聞くことになるが、
まだまだ多くの人が単一照明をデザイン優先で選ぼうとする。
初めての場合、仕方ないが、気をつけてほしいのは
「照明は灯りが美しくなければならない」ということ。
ダウンライト、スポット、ペンダント、などの器具、さらには
白熱球、蛍光灯などの使い分けで、「部屋の趣き」が変わる。
(最近は日本人の好きな白熱灯色の蛍光灯も球によってはある)
点灯してない時、飾り物として耐えれる器具など、カタログの中
にはほとんどない。そうなると器具はシンプルなものがよい。
できるだけ建物にとけ込んでいながら、イイ光を出せばよい。
 
また、部屋の隅々まで、均一に照らす機会はそう多くない。
毎日の生活の場合、局部的に必要なところにさえあればよく、
いくつかに組み合わせを変えて、様々な雰囲気をつくればよい。
お年寄りも一緒に使う場合は、切替えや調光なんて方法もとれる。
 
照明をつけるってことは、昼と同じ世界をつくることではない。
夜になれば、夜を楽しむ・・・そう、灯りを楽しめばよい。
それはまた、影を楽しむってこと。
 
たまには部屋を暗くして、スタンドの灯りでくつろぐ、
スポットライトでテーブルの上だけを照らして食事など、
ちょっとした工夫で、日頃忘れかけた穏やかな生活が、
少しは呼び戻せるかも知れないネ。

家って、照明ひとつで、おどろくほど変わりますよ。ホント!



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□健康住宅って?
 
最近住宅の広告を見てると、「健康住宅」ってのが多いね。
こういうのって何となく解るようで、もひとつよく解らない。
その多くは「シックハウス症候群」に対応した住まいを、
指しているようだ。最近あちこちで話題になってるから、
ご存じと思うので、多くは言わないが、
新築直後の家で、目のチカチカや喉さらには頭が痛くなる
ことがある。「新築病」なんて紹介されてたこともある。
 
以前は「シックハウス症候群」なんて誰も云わなかったから
皆知らなかった。知らなくても、大丈夫だった。
ほとんどの素材が自然のままで使われていたから。
ところが工業技術の進歩とともに新建材などといって工場で
造られるようになり、これらはきれい・歪まないを売り物にして
またたく間に広まった。
が、きれいなバラには棘があった。これには科学物質が使われて
いて、これがチカチカの原因だってことがわかった。
それに対処するには、有害な科学物質を放散しない材料、
つまり昔に返って自然素材を使っていますって言ってるんだが。
 
その他にも、断熱、換気、バリアフリー・・・、これらに
対応したものにも、このキャッチフレーズをつけてることがある
ごもっとも、「健康」と言うレッテル貼るのなら、
シックハウス・・・だけではないもの。
暑い、寒い、音、狭い、その他、諸々のことすべてが
無関係ではなくなる。
そうなると精神面での健康も語らなければなるまい。
当然、空間の善し悪しも関係する。
色づかいも、さらには機能性だって影響はあるはず。
このように「健康」ってことばは広いのだ。
 
まてよ、これ「良い住まい」ってのと、ほとんど変わりない?
ふたつは同義語と云ってもいい。
ならば私たちも明日からは「健康住宅」でいこう。



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