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パッシブデザインー2

詳しくは、先の「パッシブ建築設計手法事典」を読んでいただきたいが、パッシブデザインに先駆けて「ソーラーハウス」というのが現れたのが1920年とされています。

ソーラーハウスは二つに分けられて、太陽熱利用に機械を介在させるものを「アクティブソーラー」と呼び、
この図のように建築的手法のみで対応しようとしたのが「パッシブソーラー」と分けられる。
この昨今「パッシブデザイン」でググッれば、320000件ヒットするほどあふれていますが
 厳密な定義によると、OMソーラーをはじめとする装置を使ったものはアクティブソーラーになる。

例えば、こんな具合に日射が差し込んだとします。
冬の晴れた日でしたら、南の窓にあたる日射は1m^2あたり
900W、そのうちの80%が室内へ。
東・西は、1m^2あたり560W

これに窓の面積をかけると図の様な値になります。
我が家の電気ストーブは800Wでした。
すると朝1000W、ストーブ1台分の熱が自然に供給され、昼には2600Wですからストーブ3台分の熱量が入ってきます。

ですから晴れた日にかぎっては窓からの大きな熱供給があります。
これだけの熱量があると ストーブもエアコンも必要ないでしょう。

イラスト : YKKAP マドコトより引用 ) http://www.ykkap.co.jp/info/madokoto/power/

 

太陽の熱(日射熱)をストーブに置き換えると十分なものだということはわかりました。
ですが、冬の寒い日に ストーブやエアコンで熱を補っても、次々と寒い外へと熱が逃げていったらどうでしょう?

(※ 熱は高い方から低い方へと逃げていく
   例えば、30度のお茶を湯呑に入れておきます。部屋の室温は18度。
   そうすると、お茶の熱は 18度の室温の方へ移動します。
   やがて、お茶は18度になって 平衡状態になります。)

上のイラストを御覧ください。

、私達の住まいからは こんなにも多くの熱が逃げています。

それは、日射熱も同じです。昼間入ってきた日射熱は出ていく熱より入ってくる熱が多ければ 
室温は上がっていきます。ですが、入ってくる熱が足りなければ(曇っていたりすると)逃げる熱の方が多く
その分だけエアコンで補わなければ、部屋の温度は下がり始めます。
夜になると逃げる一方なので、エアコンを消すことはできないのです。
入ってきた熱や、エアコンの熱を 逃さないようにするには どうすればいいでしょう?

ここで、断熱 の出番です。

壁や、床、屋根の断熱は 「断熱材」を用います。
窓の場合は、「断熱性能の高い窓」を使います。

は、逆です。
いくら冷房をガンガンにかけていても、消した途端に外から入ってくる 熱 によって室温は上がり続けます。
ですから、断熱材を使って熱の出入りを少なくし、庇の延ばしたり、スダレで 窓からの日射を入れないようにするのです。

出来るだけエアコンに頼らず、部屋の温度を 快適に保つ。
それでも、足りなければ 少しばかりエアコンの力を借りましょう、
これが、パッシブソーラーの基本です。

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