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パッシブデザインー3

前ページで、日射取得の利用と、断熱の意味について書いてきたので. ここでは「室温とシミュレーション」について書くことに。

庇の長さは、通常 0.3XH(H=開口部の高さ)と言われていることから、高さ2mの開口部なので ”2mx0.3=0.6m(60cm)”としてシミュレーションをした。

年にもよるが、徳島で最も寒いのは 1.2月、最も暑いのが7   .8月。
よく 冬至と夏至の 太陽高度を元に軒の出を決めているという手法があるが、必ずしも最暑期、最寒期 と一致するとは言えないので注意が必要。そもそも「真南」に向いていなかったり、隣家の影に左右されたりで必要な日射量は違ってくる。

上図は、「室温」「断熱」「日射」の関係です。8月の徳島での室温シミュレーションです。
このように時々刻々と変化する計算になると、非定常計算(シミュレーション)の出番。
2月の晴れた日の最高室温が 庇無し(左グラフ)、庇60cmあり(右図)の比較をしている。
上図は、徳島での室温シミュレーションです。
庇がないと22度近くまで 室温が上昇した。庇があると19度ぐらいまで。

今度は、8月の室温変動。
庇がないと40度近くまで 室温が上昇した。庇があると35度ぐらいまで。 
※実際の生活ではエアコンをかけるか?それともその前に窓を開ける(開けても暑いけど)

冬の 日射取得を考えると、庇は短い方が良いが、夏の遮蔽を考えると庇は長めになる。
丁度いい頃合いはどれぐらいの長さなのかを、その地域ごとで違っている 気象データーを元に 繰り返し試行する。
 

 

また、庇の高さ 自体はどうだろうか?
敷地の緯度経度を求め、冬至に日射を目一杯取り込み、夏至には日射を遮る位置を求めると、開口部の上、高さ60cm上、軒の出は1.35mとなった。

同じように、一番暑い 7.8月に日射を遮り、冬至に日射を目いっぱい取り込む庇の位置も求められる。

真南に向いている、ポジションでさえ 選択肢は多い。
「要素」の組み合わせを変えてシミュレーションしてみる。
設計の初期段階で、こういったパラメトリックスタディをしておくと
間取りが出来てしまってから「ちっとも日当たりが無くて寒い」とか
暑くて冷房を24時間フル稼働(光熱費びっくり)ということも少なくなる。

 

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